どう…思ってるって…

悠の真剣な瞳に戸惑いを隠せないでいると

「…やっぱいい。わかってっから」

と言ってまた早足で歩き出す悠。

え…え?

「わかってるって…」

私は未だに立ち止まったまま呟く。

どういう、意味なの…?

私が…好きってこと気付いてるとか?

違う…よね?

鈍感な悠だし…

でもじゃあどういう意味で言ったの…?

私が立ち止まっているのに気づいた悠が振り返る。

「…帰んねぇの?」

そう言う悠に少しムッとする。

帰んねぇの?って誰のせいで立ち止まってると思ってるのよっ!

考え事してるのよ!?私は!!

し、しかもあなたのこと!!

「帰るよっ」

私はそう言うと頰を膨らませながら悠の隣を歩き、家まで帰った。