幼なじみはクールボーイ

「あら、悠君と。そういえば明日夏希とランチなの」

ママはそう言って嬉しそうに笑う。

「へえー、よかったね」

「ええ。それより悠君と一緒に帰ってきたんでしょう?傘貸してあげればよかったのに」

「いらないって言って帰っちゃった」

私が少し唇を尖らせながら言うと

「あらあら」

とだけ言ってクスッと笑うとキッチンに入って行った。