先生の愚痴より生徒の愚痴かな、やっぱ


……あの頃だって初めは、少人数だけど仲良くしてくれる子もいた
でもやっぱり、気の強い子には勝てなくて
傍観するだけだった


「菜緒……ごめんね」
「いいのいいの。わかってるから」


「菜緒ちゃん……ほんとに大丈夫なの……?」
「平気平気! こんなとこでへこたれてらんないから」


今考えると、こうやって声をかけて貰えるだけで嬉しかった



そう、「嬉しかった」んだ