水脇side


俺、水脇隆晴はバドミントン部の顧問だ


なのだが…………
すぐそこで、部員が泣いている
それを慰める、もう一人もいる





……どうしたらいい?





話は聞いてしまった
集合の時間になってからも姿を現さない二人を探しに来て、偶然……内容が耳に入ったのだ

まあとにかく、伝えるか




アリーナに戻り部員の前に立ったところで、言った

「あいつら……ちょっと、事情があるみたいでな。その、二人の涙がおさまるまで待っててやった方が良いと判断した。だからお前ら、先に次の練習やるぞ」


涙というところで少しざわついたが、空気を読んでくれたみたいだ

少ししてから「はい!」と口々に返事が返ってきたので、俺は説明を始めた