「それは、寂しいとか辛いっていう心の現れじゃないの? 今まで独りで堪えてきたことの、限界なんじゃないの……?」

美鈴と目が合う

「誰もが同じだなんて思わないで。少なくとも……私は、そんなことしないから。バド部の皆だってそうだよ? まだ少しだけど、一緒に部活してて高宮がどんな子かわかったもん」


……すごく優しいし、おもしろいし頑固であがり症
自分の意思を持ってて、それでも相手をちゃんと尊重する
それに、本当は明るくて人懐っこい、そんな子だって

そう、彼女は言った




「優しいから、優しすぎるから、今まで言い出せなかっただけだよね……。本当は悩んで悩んで悩みぬいて、もう嫌になっちゃって。それで納得しちゃってたんだよね」


熱い想いが込み上げてくる



「もう大丈夫。好きなだけ泣けばいいから……。いままで溜まってたもの、全部吐き出したらいいから」

優しく降りかかる彼女の言葉


「う……ぁ………………っ………………」


多分、今の私の顔はやばいほど醜い
こんなこと言ってもらえたのは初めてで
糸が切れたように涙が止まらない……






「私は……あなたの味方だから」

美鈴の目からも、温かいものが零れた