【莉子SIDE】

うーん…私悩んでる。
なぜかは…男の子と、どう話せばいいのか分からなくて…
「…せ、長瀬さん!」
あ、授業中だった!
「は、はひっ」
ガタ
え、私噛んだ。
嫌、恥ずかしい。
「…58ページの①から読んでね」
私は恥ずかしさを隠しながら、読んだ。
そして座った。
みんな笑ってるし…
チラと隣の席の荒智君を見ると、荒智君が転校して来てから、見たことのない、笑顔が見えた。
え、笑ってる…初めて見た。
ドキ
ん、なにこれ…
胸がチクってなったような…
私の目線に築き、荒智君は顔を見せないようにしていた。
もっと見たかったな…
なんて思いを初めてした私だった。