俺が転校してきて約3週間。
ダチと言うダチはいるかはあいまいだが、真白 奏(ましろ そう)が1番俺に近寄って来る。
「なぁ〜、和〜」
「あ?なんだし、てか、ついてくんな」
俺は睨む。
身長が俺より少し小さいためちょっと上目線で言える。
これで怖がって、よって来ないだろう…
「な〜に、そんな怖い顔すんの!お前の隣の席の長瀬さ〜、どぉよ?」
「は?何がどぉよ?だし。」
俺は苛立ちながら言った。
「長瀬さ〜男子に人気あるんだぜ。お前の隣だし、なんか話したりとか、あんなこととか、こんなこととか、やったりしてねぇの?」
何言ってんだよ。こいつ。
イタズラっ子の笑みが見える。
転校して来てから、長瀬とは話してない。
いや、話しても、「うん」「ありがと」くらいだ。
可愛いし、モテるとは思う。
でも、あんな感じじゃ彼氏なんか、いや、男友達も作れはしねぇな…
なんて、俺は真白の話を無視していた。
「…い、おい!和!」
「な、なんだよ!」
「俺の話ちゃんと聞いてんのか?」
「あ、んー。次の授業始まるわっ急がねぇと」
俺は話を変えた。
「ちょ、まてよ!」
俺は真白を置いてスタスタと歩いた。