けど…。

飛華流は今どこにいるんだ?

全然知らない。

とりあえず、家に行ってみるか…。


飛華流の家に着いた。

死人の状態だと、壁とか、通り抜けられるのかな?

そう思って、壁を通り抜けられか、実験をしてみることにした。




ーーー通り抜けられた。

簡単なもんだったなぁ。

壁を通り抜け、私は飛華流の部屋にたどり着いた。

…。

飛華流はいなかった。

ここに居なければ、いったいどこに?

とりあえず、飛華流の捜索を続けてみる。



探すこと30分くらい。

飛華流は学校の校門あたりにいた。

多分、休みの日なのに部活があって、でも今の飛華流は声も出ない状態だから、顧問の先生に帰れと言われたんだろう。

飛華流の表情は、闇に落ちてしまったような、絶望しているような、そんな顔だった。

私が今ここで飛華流に話しかけても、どうもならない。

何をしに私は飛華流のとこに来たんだろう…。

「………………で…。」

飛華流が何か喋り出した。

「なんで…昨離だけなんだよ…俺も…昨離だけなら…俺もっ俺もぉ…死んだほうがよかった…なんで最後にあんな態度とったんだぁ…喧嘩なんてしちゃったんだぁ…あぁぁ…過去に戻りたい…なんだったら…俺も…死んだほうが…でも昨離がそれを望んでるか……?あぁぁぁぁぁ…うっうぅ…ひぐっ…」

飛華流が泣き出した。

飛華流が泣いているところなんて初めて見た。




うん…。

私は…。

飛華流が死ぬことなんて…。

望んでないよ…。




ノゾンデナンテイナイカラ…。