でも、暇だなー。

今、私は死人なので、会話する人がいない。

唯一いるとしたら…。

「死人さん?いるの?」

死人さんくらいだった。

『はい?いますよ?』

やはり、近くにいた。

「そういえば、死人さんって…。」

私は聞きたいことがあった。

「名前ってあるの…?」

そう、出会ってから名前を聞いていなかった。

『名前…ですか?一応…ありますよ…』

あるのか。

「なんて言う名前なの?」

私は死人さんの名前を聞いてみた。

『私の名前は……。』

「名前は?」

『安曇 蛍(あずみ けい)です。安心の安に、曇りの曇。それに、ほたると書いて蛍です。』

「ふーん。そーなんだ?男の子にしては、最近だと、珍しい名前だね。」

『そう…ですかね?私の周りには男子でも蛍って名前はいたと思うんですが…。』

「えーっ。珍しいよー。」



しばらくこんな雑談が続いた。