公園にいると、きぃちゃんと飛華流がやってきた。

私は、うわっこの2人かよって思ったが、会話を聞いてみることにした。

2人が椅子に腰掛けたので、私もその横に腰掛けた。

「どうするの?昨離…死んじゃったけど…これから好きな人とか作るの?」

きぃちゃんが喋り始めた。

「俺は…好きな人は…しばらく作らない…。」

おぉ…。

大胆なのかなんなのかわからないことを、飛華流は言った。

この言葉はすごく嬉しいな…。

「そっか…。そう…だよね。小学生の頃からずっと真田君は昨離のこと好きだったもんね…。私が真田君の相談に乗り始めたのもその頃かぁ…。懐かしいな…。」

「そ…う…だね…。」

飛華流…。

私のこと小学生の頃から好きだったんだね…。

この死んでいる状態で聞いていると、すごく嬉しい言葉だ。

そう思っていると、飛華流が突然喋り出した。

「蜜雛は…麻奈果のことが好きなんだろ?頑張れよ。今まで相談に乗ってもらってたぶん、相談に乗るからさ。」

「ありがとう。実際、今から佳那汰君のとこに行って告白するところだもんね…。」

「うん。付き合ったら…俺みたいに………失敗しないようにな。」

「失敗?何を?」

「今はそんなことどうでもいいよ。それより、今は、麻奈果の家行きたいんだろ?家の場所わかんないんだろ?なら早く行こう。」

「うっうん…。」

そう言って、2人は公園から出て行った。