ーー昼の12時。

卓球部の部員は、荷物を整理して帰って行く。

どうしようかな。

また、暇になるなぁ…。

…そういえば。

きぃちゃん、好きな人いるって言ってたなぁ…。

誰なんだろ…。

そんなことを考えているうちに、体育館で部活をやっていた、男子バスケ部が部活を終えて体育館から出てきた。

その出てきた男子バスケ部員の集団は、みんな1年生だった。

そして、その中心にいた人物は、麻奈果 佳那汰だった。

「佳那汰ー。今、卓球部終わったみたいだけど、蜜雛さんのこと追いかけなくていいのー?」

蜜雛って…きぃちゃんのこと?

でもなんで…?

「ちょ、馬鹿っ。その話題はやめろって…。」

麻奈果君は、きぃちゃんの話題が出た瞬間、友達に止めにかかった。