甘い時 〜囚われた心〜

完全に予想外の答え。

雛子を当主の座に?

百合矢にとって何の特にもならないのに?

頭の中に、まとまらない疑問が次から次へと回っていた。

「なんで俺が?って顔だな」

クックッと笑い声がする。

百合矢は普段見せない顔を、今日は出す。

かなり機嫌がいい。

「ん?百合矢君、もしかして、何も言ってないの?」

美那が百合矢の横にチョコンと座り言った。

「言ってない…」

「もぅ…」

美那も何か知っているようだった。

「父さん…どういう事ですか?…」

「知りたい?」

楽しそうに聞いてくる。

イライラとしてくる。

「百合矢君!」

「はいはい…言いますよ」

美那に言われて、手をピラピラ手を振った。