甘い時 〜囚われた心〜

「ふっ…この中の人物は、政治家・大手企業の会長、社長ばかりだぞ?これをどうする気だ?」

「さぁ?あなた次第ですよ。ただハッキリしているのは、これを私が世に出せば、あなたは終わりだという事だけですよ」

「私だけではないぞ。金を受け取った者達もっ」

「私は別にかまいませんよ?誰が捕まろうが死のうが…」

怪しく口元を緩ます桜華に、晋也はゾクッと悪寒を感じる。

「なぜ、そこまで…」

「雛子が神楽の力を持たなければ、一緒になることを許さない人がいるからです」

その答えに、晋也がクツクツと笑い出した。

「クックッ…アハハハ…それだけの為に、こんな物を?」

「えぇ…」

「参ったな…分かった…君の条件を飲もう」

「ありがとうございます」

桜華は深く頭を下げた。