嗚呼っ、美しきイケ麺’sよ!


「やめろぉぉぉぉぉぉおっ!!」

「うわぁぁぁあぁあああっ!」

「ぎゃぁぁぁあぁあああ!!」

「お嫁に行けなぁぁぁぁいっ!」


 よく状況がつかめていないやきそばに指令を下した担担麺の耳に、やきそばに連行された四人の断末魔が届いた。


「たんたんめ~ん。結局、楽しい企画って何さぁ~」

「ん?あぁ、あの四人の格好を見ればわかるよ」

「え~。早く教えてよ~」

「ダ~メ」


 生徒会室で、生徒会長と副会長が話をしてしていると、ガララッ・・・と静かに生徒会室のドアが開く音がした。


「あ。来たようだね」


 担担麺は振り返らずにそう笑った。振り返らずとも分かる。あの四人だ。


「かえりたいかえりたいかえりたいかえりたいかえりたいかえりたいかえりたいかえりたいかえりたいかえりたいかえりたいかえりたいかえりたいかえりたい」

「お母さん・・・。先立つことをお許しください」

「お嫁にいけねぇべ・・・」

「いや、嫁じゃないでしょ・・・」

「わぁっ!四人とも・・・!」


 やきそばが、真っ青な四人の顔を眺めながら、パァッと明るい声を出した。


「四人とも、すっごくかわいい~~っっ!!」


 そう、この四人は担担麺に、


「女装、とっても似合ってるよ」


 女装させられていたのだった。