「やぁいらっしゃい」
「いらっしゃいしたくありませんかえりますしつれいします」
「一息で言えるの?それ、とんこつくん、君やっぱりおもしろいね」
「おもしろくありませんかえりますしつれいさせてくださいおねがいします」
「ホント、とんこつすごいね~。一息で言えるんだ」
「やきそばさん・・・、悠長にそんな話してないでください」
「うぅ・・・。帰りたい・・・」
「何言ってるべや。死ぬときは一緒っつったろ?」
強制的につれられた場所は、生徒会室だった。
そこで待っていたのは案の定、悪魔・・・、もとい担担麺で。
「さて。これからこの学園祭を盛り上げる楽しい楽しい企画をするよ」
「しないでくださいかえらせてくださいしつれいします」
「まるでロボットですね・・・」
「うん。すげー棒読み感」
「なになに?!楽しい企画って!」
担担麺の言葉に食いついたのはやきそばだった。
「ああ・・・。君には言ってなかったっけ、やきそばくん。あ、そうか、君、バカだから話が通じないってことで、言ってなかったんだったね」
「うわ。さりげなくやきそばさんをけなしたよ、この人」
「企画ってなになに!!」
「それは・・・、ヒ・ミ・ツ、だよ」
「うっわっ!きもっ!」
「ん?今、なにか言ったかな?みそくん?」
「いえっ!!なんでもございません!!!」
微笑みかけた担担麺の目は笑っておらず、微笑みかけられたみそは姿勢をピシッとただし、敬礼をした。
「さぁて・・・、それじゃ後輩諸君らには、着替えてもらおうか」
ニヤリと不敵に口角を上げた担担麺は、誰にも聞こえ無いような小ささで
「ふふっ」
と笑った。


