「レディィィス、アーン、ジェントルメェェン!!」

「ん?」

「この声・・・」

「嫌な予感がしますね・・・」

「俺、逃げよ・・・。なんかザワザワする」

「うぅっ!寒気が・・・っ!」

「学生くんたちにとっての禍の声なの?この声」

「知らねー」


 と、学園内にも校庭にも轟く声。

 その声の主は・・・。


「私は、生徒会会長の・・・」


 間を取り、生徒会会長は続ける。


「担担麺です!」

「逃げろっ!」

「やべっ、この靴、靴擦れしやすいんだった!」

「待てっ!死ぬときはお前も一緒だ!」

「道連れしないでください!!」

「今、逃げようとしている生徒たちー。私の目には見えてますよー。・・・副会長くん」


 クスクスと笑い声が聞こえ、とんこつを筆頭にみそ、しょうゆ、しおが勢いよく振り返り、同時に同じことを思った。

 一体、どこから見てるんだ・・・!!


「はーい」


 副会長くんと呼ばれ、返事をしたのは、


「やきそばさん?!?!」

「おれ、いちおーふくかいちょーってやつなんだ!全然、生徒会出てないけどねー」

「そうなのぉぉぉ~~?!?!」


 轟く四人の断末魔。

 やきそばは気絶しかけた四人を強制的に担担麺の元へ引っ張って行った。