「ぷはーっ。食った食った~」

「あ~。うまかっっ・・・たぁ~」

「そういう風に言ってもらえて、嬉しいですよ」

「な?うまいだろ?そうめんのメシ」

「っす。めっちゃうまかったッス、そうめんさん」

「ありがとうございます」

「あ~~~。眠くなってきた~」


 ゴロンとやきそばは畳に横になった。もう、すでに横になることはやきそばの日課と化している。


「横になったら、豚んなりますよ」

「うっせー・・・」


 と、今にもやきそばは眠りそうだ。


「はい。食後のデザートです。お口に合うかどうかですが」

「おっ?!マジッスか?!ありッス!」

「え~~。おれ、もう、食えねー」

「じゃ、俺食おっかなー」

「ダメッ!おれの分は、おれが食うの!」

「うおっ!スゲエ勢いで起き上がって来た」

「腹筋、伊達に鍛えてないぜ!」

「割れてますもんね、腹筋」

「え。なぜ知っている・・・?」

「貴方、ここで寝転がってるとき、お腹見えてますからね」

「いやぁん。エッチー」

「どっちがッスか」


 ピラッと自分のシャツをめくって見せ、やきそばはクネクネ気持ち悪い動きをして身悶えた。呆れからか、とんこつは半目になり溜息を吐く。
 
 その微笑ましい様子を、そうめんはデザートを乗せてきたお盆を胸に抱え、微笑みながら見ていた。