「それじゃ」

「お、おう・・・」

「ふふっ」

「え・・・?え?いや、え?」

「じゃ~ね~」

「二度と会いたくねぇ・・・」


 フリフリ手を振る担担麺は、ニコニコドSスマイルを浮かべ、とんこつとは別の道を歩いて行った。


「はぁ・・・。今日の運勢、大凶・・・か。・・・あのテレビ、当たってんな。スゲエ」


 一人呟きながら、とんこつは、家へ向かって歩を進めた。


「あれ?とんこつじゃぁん!」

「あ。やきそばさん」

「どったのどったのー?めっちゃ顔、真っ青じゃん!」

「あぁ・・・。いやぁ・・・そのぉ・・・」

「あっ・・・察し」


 と、突然声をかけられた。

 声のした方へ顔を向けると、そこにはやきそばが手を振りながらとんこつの方へ歩いて来ていた。

 やきそばはとんこつと同じ学校に通う学生で、とんこつの一個上、担担麺と同い年である。


「担担麺、すっごい皆のこといじめるもんね~。おれのことはいじめないのに。なんでだろ」

「それ、めっちゃいいっスね」

「そう?」

「やきそばさん。いじめられたいんスか」

「なわけ、ないでしょ!!」

「っスよね~」
 
 
 とんこつとやきそばは、歩きながら会話をする。