「やめっ、ちょっ、それは・・・!!さすがにマズいっ、って、ばぁあああああああっっ!!」

「いいね、いいねぇ。その表情・・・!!」

「よくねっ・・・!っ、なにしやがっ、る!!」

「なにって・・・」

「うぁっ・・・!!っひぃ」

「・・・・・・脇腹くすぐってるだけだけど?」

「ひゃははははははははっ!!まっ、ひぃっ、ふはははっ!!」


 学校内でやっていると教員に叱られるため、三人が逃げた後、とんこつと、とんこつをいじめる爽やか笑顔の青年、担担麺の二人は近くの公園にいる。


「ははははっ!!ふっ、ふっき、ん・・・ちぎっ、はははっ、れっはははっ、るははははっっ!!」

「あ、すいませんねぇ。奥さん。変な眼で見ないでくださいよ~」

「へっ?!ひっと、いんのっ・・・?!ははっ、はははははははっ」

「君は私だけに集中してればいいんだよ」

「ひはっ!あはははっ、あははははははははははははははははははははははっはははははっはあははははははははははははははははっ!!!!!!!!」


 腹筋がちぎれそうになる程笑い続けるとんこつの脇腹や脇を、担担麺はただただ面白おかしそうにくすぐり続ける。高校生二人が公園でやることにしては、シュール過ぎやしないだろうか。


「はぁ。飽きてきた」

「えっ。飽きる飽きないの話で、俺くすぐられてたの?え。なんか、腑に落ちないんだけど。え?」

「もう帰っていいよ。とんこつくん」

「あ、はい。お疲れっす、俺」

「うん。お疲れ、私」

「腹筋壊れるかと思ったわ~」


 とんこつの脇腹をくすぐる手を唐突に止めた担担麺は、一つ大きな伸びをして、とんこつの背中をポスッと叩き、「帰っていいよ」と合図を出した。