「もうそろそろ起きて来てもいい時間だよね・・・」


 あらかた朝食の準備が終わったそうめんとそばが、一息つきながら呟いた。


「そうですねぇ・・・」


 そうめんが淹れた麦茶のコップを片手で煽ったそばは、シンクに、空になったコップを置くと


「じゃぁ、起こして来ようかな?」


 苦笑いしながら三人の部屋へと向かった。


「お願いしますね~」


 同じように苦笑まじりのそうめんは、まだ麦茶が残っているコップをシンクの上に置くと、部屋へ向かったそばを見送った。


「じゃぁ」


 パシッと両手を合わせたそうめんは、コンロに向かい誰に言うでもなく微笑んだ。


「残りはやっちゃいますかね」


 前掛けを、気合を入れ直すように、縛り直すとみそ汁の最終調整へと手を付けた。