「じゃぁ」
いやいやしながらざるそばが皮むきをし、そうめんとそばが手際よく料理をこなした為か、割と早く夕飯の時間になった。
「いただきます」
そうめんが手を合わせると、そばとざるそば、うどんも手をパンッと合わせ、
「いただきます」
「いただきます」
「いったっだきまーすっ」
声も合わせて箸を手に取った。
冷麺は、
「っす」
小さく呟いて、真っ先に箸を手に取ると、真っ先に肉料理に手を付けた。
「はぐんぐ、ぷはっ。はっん、ぐ・・・。もぐっ」
口にこれでもかと肉料理を詰め込んだ冷麺は、モグモグゴクンのリズムで飲み込むと、早くも次の肉手を箸を伸ばした。
「こら。そんなに詰め込んだら、むせる・・・」
「げほっ、げほっ・・・。ぁっ・・・、み、水・・・っ」
「ほら。言わんこっちゃない」
そばが苦笑いをこぼしながら冷麺に水を差しだした。


