あれから、憂亮と癒伊奈に報告をした。
「おめでとう」
二人からのその言葉は、照れ臭くて恥ずかしかったけど、やっぱり嬉しかった。
色々変わったあたし達。
だけど、やっぱり……
「おーい!!行くよー!」
あたしは玄関で靴を履いた後、そう言った。
洗面所から聞こえる、
「待てよ、髪っ!」
大星の声。
男のくせに、何髪をといでんのよ。
ダイニングから聞こえる、
「まだ飯食ってねぇ」
憂亮の声。
憂亮……食い意地だけは本当いいのね。
おかわりし過ぎだっての!
「はぁ……」
あたしは呆れて、ため息を吐いた。
全然、変わってなんかいない。