世の中は、不平等だ。
可愛い顔に、可愛い声なんて。
大星はあたしから目を離し、彼女を見た。
止めて。
あたし以外のヒトを見ないで。
「紹介するな。こいつは……て、お前どうしたんだ!?なんで泣いてんだよ!!」
大星がそう言って慌てたから、あたしは驚いてしまう。
あたしは顔をそっと触った。
手がほんのり濡れる。
「あ、れ?なんでかなぁ……?アハハッ…うっ……」
嗚咽が、堪え切れない。
こんな沢山の人の前で泣くなんて、情けないったらありゃしない。
あーあ、結構頑張ったつもりだったのになぁ……。
大星は誤魔化すあたしを見て怒りながら、
「フザけんな……ちゃんと理由を言え!!なにがあったんだよ!?」
ちょっと大星……。
大星の声があまりに大きかったため、周りがシー・・ンとなった。
いや、恥ずかしいから。あんた。
ねえ、気付かないの?
理由なんて決まってるじゃない。
大星にからかわれたのに勝手に一人で舞い上がってるバカなあたしにムカついてムカついて嫌なの。
勝手な妄想を膨らましてる自分も嫌。
情けない自分も嫌。


