世界は変わらない (A・T)







 そんなわけないって思える自分でいたい。

 大星のことを信じたい。



 だけど、もしかしたら大星と誰か……憂亮とかそこらで賭けでもしてたんじゃないかなんて、思ってしまう自分で埋め尽くされた。

 あたしが大星に、惚れるか……みたいな。



 大星のことだ、有り得る話だとか勝手に思ってしまう。



 最低だって思うけど、こんな自分が恥ずかしいけど、

 止まらない妄想が積もっていく。


 何故か、無理矢理すぎる根拠が繋がって、まるで事実の様に思えてくる。



 大星、遊びであたしのことを好きって言ったんじゃないかな……?


 なのに、一人で舞い上がっちゃって……バカじゃん。

 あたし、マジでバカ!!




 気持ちは進まないけど、このまま二人で楽しそうにしているのを見たくなかったから、無理矢理足を進めた。




「遅い」


 大星は作り笑いのあたしを見るなり、そう機嫌を悪そうにして言った。



 なにさ、さっきまでデレデレ笑ってたくせに。

 強がりながらも涙を必死に止めているあたしはわざと明るく、


「ごめんって!ハハッ」

 なんて、笑う。



「誰~?この娘?」