恋愛経験ゼロのあたしには今まで分からなかったけど、この気持ちが〝恋〟なんだ。
まだ想像できないけど、これから大星のことで苦しくなったり辛くなったりするのかな?
まあ、あたし達は両思いだし♪
「行くか!!」
頬をパンッと叩いて鏡に映るすっきりとした表情のあたしを見つめた。
そしてトイレのドアを開ける。
少し変わった気持ちで大星を探す。
すると、
「あれ……」
大星が、女の子と楽しそうに話している姿が……。
心が黒い雲に覆われていく。
あたしとは違う、可愛い顔の女の子。
大星が彼女に見せている顔が、何故だか見たことのない顔に見えた。
大星の肩を、笑いながら女の子が叩く。
大星はその行為に怒ることなく、逆に笑っていた。
自然と涙腺が緩むあたしの心に、一つの言葉が浮かんだ。
ーからかってた?


