あたしはこの混乱した頭で大星と話せないと思い、大星の質問には答えず立ち上がった。
動揺しているのが噛んでしまったことでより目立って、嫌になってくる。
「ああ、うん……」
大星はやっぱりあたしを不思議そうに眺めていた。
トイレに貼ってある鏡に映るあたしは何かに追い詰められているみたいだった。
この気持ちは……。
なんて思いながら胸の辺りに手を当てる。
そんな珍しくウジウジ悩んでいる自分が気持ち悪くて仕方がない。
ああ、悩むくらいなら認めちゃえ!
………なにを?
え、今あたし、なんのことを想像してた?
……まさか、本当は気づいてたりしないよね?
気づくって、なんのことだろう?
……とぼけてる自分がなんか恥ずかしくなってきたな。
もう、気付いてる。
「あたし、大星のこと……」


