「ずるいずるいずるいずるいずるいずるい!!」
もう止めらんない!
だから嫌なんだ!!
親友が幼なじみで今は家族の彼女なんて!!
そう、めでたく憂亮と癒伊奈はカップルになったのでした。
……って、全然めでたくない!
あたしの癒伊奈!!
「憂亮のせいで癒伊奈がーーっ!!」
なんて叫んでるけど……
憂亮はもういなくなっていた。
あいつ……!
「ほら、朝ご飯食べるぞー」
大星はあっさりとリビングの中に入ってしまった。
ムカつくくらいほのぼのとした空気が流れ、あたしはイラつきながら、のんびりのびのびのび太になっている大星に、
「憂亮は!?あたしの癒伊奈盗られたー!」
と叫びながらリビングに入って行った。
「あいつー……絶対許さん!」
美味しそうな朝ご飯が出てきてもグチグチ言っていると、大星は悪戯に微笑んで、
「そんなに暇ならこれからデートするか!あいつらもしてるし♪」
なんて言ってきた。


