………………。


 何を言われたのか理解できなくて、しばらくその場でフリーズする。

 そして、ゆっくりと頭を働かせた。


 え~っと……今、なんて言った?

 あたしのこと、マジ?



 えっと……

 えっと……

 えっと……

 えっと……








 なに言ってんの?






 最初、あたしの理解力が欠けてるんだと思って考えてみた。

 でも、どうやら欠けているのは大星の言語力だったらしい。


 日本語を話していないんだと思う。

 例えるならば、日本語を習いたての外国人。




 あたしは大星を、それはもう、変人を見るように眉を顰めて見つめながら、


「なにがマジ?もしかして……頭狂った?」



 その言葉を聞くなり、大星は嘘だろとでも言うかのようにあたしを見た。

 そしてため息を一つ、吐いた。



「はぁー、お前どれくらい幼なじみやってると思ってるわけ?」