愛維ちゃんの頬に手を添えて、ゆっくり顔を近づける。



愛維ちゃんは少し頬を赤らめて俺の目をじっと見つめる。



「……っ」



頑張れ、俺。
これは俺と愛維ちゃんの付き合っていく上での第一歩なんだ。



……が。



あと少しのところで俺は動けなくなった。



あーっ!!!やっぱり無理!!!
もう今すぐにでも爆発しそうなぐらい心臓がドキドキいってるし!!!



いや、でも頑張るんだ!!!



俺は意を決して彼女にキスした。



「っ」



……してしまった。
彼女にキスしてしまった。



彼女の頬にキスしてしまった。



はぁ、なんで唇にしなかったんだ……。
俺ってほんとダメだ。
でも頬が俺の限界だったんです。
神様許してください。