「そ、それよりケーキ食べてみて!柊くんっ!」
「うん、そうだな」
チーズケーキを切り分けると、愛維ちゃんはチーズケーキ1切れをのせたお皿を渡す。
「はい、どうぞ」
「いただきますっ!!!」
フォークでケーキを一口サイズに切って口に運ぶ。
「……!」
「どう、かな?」
「美味い……!めちゃくちゃ美味いよこれ……っ!!!」
そのチーズケーキは今まで食べてきたチーズケーキで1番美味しかった。
愛維ちゃんの魔法かな……?
本当にすごく美味しい。
「ほんとっ!?よかったぁ~……」
「あぁ……ほんと俺幸せだぁ……」
「ふふ、柊くん大げさだよ」
彼女はそう言って笑うけど、本当に俺は幸せだ。
大好きな彼女が誕生日をお祝いしてくれて、ケーキまで作ってくれて……こんな幸せなこと他にあるだろうか。



