そして、運命の日曜日がやってきた。



「ハッピーバースデー!柊くん!!!」



パーン!と、愛維ちゃんがクラッカーを鳴らす。



「はい!これ、ケーキ!柊くんのために作ったんだ!」



愛維ちゃんは嬉しそうにケーキを箱から取り出す。
ケーキは俺の大好きなチーズケーキだった。



「うおおお!!!チーズケーキじゃん!」



「えへへ、柊くん、チーズケーキ好きだから……頑張ってみたんだっ」



「はぁ……どうしよう、すっげぇ嬉しい……!ありがと、愛維ちゃん!!!」



俺は少し恥ずかしそうに笑う愛維ちゃんをギュッと抱きしめた。



はぁ~~愛しい俺の天使……。



俺は腕の中の愛維ちゃんのぬくもりを感じていた。



「うぅ~……柊くん、苦しいよ~……」



「あー、もうほんと愛維ちゃん可愛い……」



「か、可愛くなんか……」



愛維ちゃんはいつも「可愛い」って言うと、顔を真っ赤にして否定する。
そこがまた可愛いんだよなぁ……。