純恋物語



彼は深刻そうな顔だ。


なんだろう。






「あの、昼飯一緒に食べませんかッ」



…そんなことか。


「わかりました」



なぜか彼は驚いたようだった。



「どこで食べます?外?」


「あ、はいッ。あのそれと…」



慌てて何かを探す彼の顔は赤い。



え、なんで?赤くなるポイントありました?



彼はポケットから携帯を取り出すと、


「メアドとか、交換しませんかッ」


緊張しているようで、その声は震えていた。