純恋物語



赤い顔のまま教室にはいる。




「ねー、夏実ってばぁ蒼井君と何があったのー!?」

愛美はまだ諦めてなかった。



「教えない!秘密だから!無理!」



「蒼井君に何されたのー?!」



「何もされてないって!!!」




もういい、無視しよう。
無視無視。



「蒼井君ー」



無視。




「ねぇ、蒼井君」



無視無視。







「ちょ、夏実?蒼井君来てるってば!!」




「え?!」





愛美の指さす先を見ると、彼が立っていた。