「よし、行きますよ!」 私が彼の肩に手を置くと、ペダルをふんだ。 坂道で、強い風が吹き抜ける。 「あはは、きもちい〜!」 「本当ですね!」 風にのって彼のにおいがした。 わっ… いいにおい… 安心する。