純恋物語


「佐倉さん!」



彼が立っていた。




「え、なになに?お邪魔ものは消えますね〜バイバーイ!」




あ、ちょっと…




「えと、あの何ですかね…?」



予想以上に冷たい声になってしまった。


あぁもう!




「一緒に、帰ろうと思って」



え?



「何言って…私たち通学方法違うんだから無理だって…」




「うん、そうなんですけど」