放課後。 蒼井君はもう呼び出してある。 あとは私の覚悟をきめるだけ。 「…よし、いこう」 場所は中学校の裏庭。 本当は教室がよかったのだが、残ることができなかったので断念。 告白されたのがこの場所だったし、ちょうどいいと思って裏庭にしたのだった。 しかし… やっぱり寒い。 掃除されていて枯れ葉が舞わないだけマシなのかもしれなかった。 裏庭にある大きなイチョウの木の下に彼は立っていた。