「いやいや、おかしいでしょ!そんなのはっきりしろよって感じじゃんっ!!」 すると愛美はわかってないなぁというようにため息をついた。 そして人差し指を立て、横にふる。 「あのね、夏実、告白した相手から好きかもって言われたら嬉しいんだよ? だって少しでも好意をもってくれてるってことじゃん」 「そうなの、かな」 「そうなんだって!!自信もって。早く言ってあげな!」 愛美は小さな手のひらで私の背中を強く押した。 「わかった。ありがとう」 一歩一歩踏みしめて、私は彼の元へ向かった。