耐えられない。


美穂の声、香り、笑顔、全てこの家から無くなった。


俺のせいだ。俺があんなこと言ったから、


自分に腹が立つ


気づいたら誰かに電話をかけていた、




「は、はい。喜多です。」



その声の主は俺が今までこんな思いをしたことがないくらい大好きな愛おしい美穂。



でも、俺は…




「美穂か、今日からまたメイドとして家に来い。」



俺は…こんなことしか言えない、苗字を変えさせた理由さえ恥ずかしくて言えなかった。


「えっとー。私、そこには戻りたくないです。」



やっぱりな。

予想通りの返事…



「じゃぁ、今日から俺と美穂で別荘に行く、そこでメイドしろ。」



っクソ、でも、我ながらいい案だ。