柔らかい陽射しに いつもの笑顔。 あぁ、君は なんて可哀想なんやろ。 ――――― 亜慰―アイ ――――― 「なぁ。」 「ん?何?」 笑うんやな、また…いつもの笑顔で俺を見る。 腕の中、小さく丸くなって見上げるその仕草はまるで仔猫みたいや。 そんなん言うたら お前はまた笑うねん。 『猫みたいなんはお互い様やろ?』って。 そんなんちゃうわ、って俺も笑い返す。