だって好きだから(短編)







なのに、ミナは俺の服の裾を掴みながら





「もう終わり……?」





なんて言ってくるんだからたまったもんじゃない



そりゃこのまま流れでヤっちゃってもミナは拒否らないだろうし簡単にできるけど、



多分そういう意味でミナもいったわけじゃないだろうし、俺が後悔しそうだからまだヤらない。


こっちだっていろいろ我慢してるんだからわかってほしい。





「終わり」

「えー」

「終わり」

「…はい」







これ以上ベッドにいると危険な気がして、やっと納得してくれたミナをベッドの上に残し、立ち上がる。





あー、紅茶冷めちゃってるわ
ゲームも付けっ放しだし

あー、もったいない。






「ねえ、優くん」