だって好きだから(短編)







「ミナ」



「ん?」




首に埋めてた顔を上げ、
ミナの顔と今日はじめて向き合う





「キスしていい?」


「え…!」





顔が一気に赤くなり下を向く
その一連の動作が予想された通りでまた笑ってしまう





「ミーナ?」



「恥ずかしい」





さっきあんな大胆なことをいっていたのに、キスがいまさら恥ずかしいとはほんとに女心はよくわからない





でも、まあ、






「ミナが恥ずかしがってもするけどね」


「えっ……んっ……」






下を向いて見えない顔を覗き込み、




ミナの顔を引き上げるように唇を重ねた