数ヶ月後の夜、散歩している途中、ふと空を見上げて、おれは腰をぬかした。 夜空に浮かぶ月の横に、もうひとつ、ひとまわり小さい月が出ていたのだ。 どこからか、 「パパー」 という声が聞こえたような気がした。 おしまい