「俺、ずっと後悔してたんだ」
「……何を?」
「何でもっと積極的にいかなかったんだろうって……」
話の意図がよく分からないんだけど……
「俺、中学の時から桜井を好きだったって言ったでしょ?
いつも楽しそうに試合や練習を観に来てるのを知って少しでも俺はかっこいい所を見せたくて必死に頑張ったんだけどな」
困ったように笑いながら三木くんは
『でも桜井は俺なんか眼中になくて
女子バスケ部の黒木の応援に来てたんだよね』と続けた
あたしは小さく頷く
「ごめんなさぃ……」
「謝る事ないって。
ただ……」
“ただ”………………?
