強いて言うなら他の女とは違う“特別な女”
俺の幼馴染みだった。
「何してんのー?
ぁ、もしかしてまた女の子を連れ回してんの?」
「まぁ、そんなとこだな…」
「さすがモテる男は違うね〜(笑)」
明るい声でケラケラと笑いながら俺の肩をバシッと叩く
「いってぇな…お前、一応……」
パチッ…
そう言いかけた途端、俺を追いかけて来たらしい茉莉と目が合った
だけど茉莉は何もなかったように俺から目を逸らすとスタスタとビリヤードを楽しんでる直樹達の所へ向かう
追いかけるべきか一瞬迷ったが、追いかける理由も思いつかず俺は久しぶりに会った雅と談笑を続けた
しばらくして2本の缶ジュースを片手に茉莉の所へ戻ると俺の姿を見るなり少しムッとして無言でプィッと顔を背ける
