翼side


ー文化祭から数日




キーンコーンカーンコーン…


昼休みの終わりを告げるチャイムを聞き流しながら俺は屋上で昼寝を続ける



文化祭も終わってやっと静かになったな……




ガチャッ


「翼〜♡」


甘ったるい声に甘ったるい香水の匂い


目を開ければ派手な化粧をした女がニコニコと近寄って来て俺の隣に座る


確か昨日の夜、一緒に居た女だよな…


名前は………覚えてねぇな…


「もぉ~…起きたら居ないんだもん。寂しかったんだからね〜?」


「……うるせぇな、どっか行けよ」