「......」




「ちょっと、海斗..!!どうしたの..??」



海斗の肩を掴んで揺らすと、ゆっくり海斗が顔をあげた。



「.ひっ...!!」



海斗の顔は、入学式の時に見た、人の顔を付けた蜘蛛だった。



「お主がレンメイとヒサイの娘...リユウか...」


「ち、違う!!私は莉優!!親の名前も...!!」




あれ?わたし、なんでお母さんとお父さんの名前を知らないの..??



「....っつ!!....」




考えているうちに蜘蛛人間のてが首に伸びていて、首を締められていた。



ギリギリ...


「...うっ........っくぁ....!!!」



どんどん蜘蛛人間の細長い指が首に食い込んでいく。