「ん?・・鈴っ!!」
不意に背語から呼ばれて振り返る。
そこには、小さな少女が笑顔で 白雪 という少女を呼び止めた。
「鈴っ!もう風邪は大丈夫なの?外に出て大丈夫?
ちゃんとご飯食べてきた?」
「もう~、白雪姉ちゃんは心配し過ぎなんだよ。
ただの風邪だよ。お母さんかっ!」
「・・・そう。でもっ「だから、大丈夫だって!」
「この通り、私は元気。元気。」
「・・・」
鈴と言う少女は、半場呆れながら苦笑する。
「白雪姉ちゃんは心配し過ぎなんだよ~。
前だって、私が廊下を走ってて転んだときに白雪姉ちゃんは、
(大丈夫っ!!血、出てない?骨折してない?
あっ、保健の先生っ!いや名宮(なみや)じいに・・いやでも・・)
って言って・・ただ擦り剥いただけなのに白雪姉ちゃんはあの後
病院に行こうだなんて言い出して・・。」
「擦り剥いたっ!?あの時、鈴何も怪我してないからって言ってなかった!?」
「あっ・・ゃば。」
「ねえ!ねえ!嘘ついてたの!?
どうして!なんで!」
(ホントのこと言ったらめんどくさくなるからに決まってるでしょ。・・)
鈴は、呆れた顔で 白雪 の顔をそらした。
そうなのだ。 白雪 という少女は極度の心配性なのだ。
なぜ、こうなったかはわからないが皆、元々こうゆう性格なんだろうと思いこんでる。
こうゆうところがなければ完璧なのに・・・そう鈴は密かに思った。
「ねえ!鈴!ねえ!どうし「あーー!!もうこんな時間だー。
早くしないと白雪姉ちゃん遅れるよー。」
「えっ?こんな・じ・か・・ん?ってやばーーい。
鈴また今度ね。やばーー。」
鈴は、話を終わらせたいため、まだ10分もあるのに白雪に嘘をついた。
「・・・ふぅ、やっと終わった・・。
朝からもう。・・・」
白雪という少女の背中を見らがらクスッと笑った。
自分より年上なのに、私の方がお姉さんみたい。
そう思いながら、自分の教室へと戻ろうとした時、
「あれっ?私・・白雪姉ちゃんになに言いたかったんだっけ?・・・まぁ、いっか。」
(思いだしたら後で言えばいいしね。)
そう言い聞かせ、自分の教室へと戻って行った。
