バンッ

「・・・ふぅ、間にあった。」

少女は下駄箱を閉め、ため息をついた。
少女が通う 湖杜南学校(ことながっこう)
通称、ことこー。
少女が住む 湖杜南村 はコンビニひとつない超田舎村。
そのため、ここで育った大人は皆、都会へと出で行ったため             子供数が少なく、高齢者ばかりがいる村。
最近で言う、少子高齢化。

そうゆうわけで、湖杜南学校は小・中・高合併してる学校なのだ。
小学生1人 中学生2人 高校生4人
全校生徒・・・7人 男・・4人 女・・3人 
少女は、その数少ない生徒の1人で高校1年生だ。

3階建ての何年前に建てられたかわからないボロイ木造校舎。
1年生が一階、2年生が2階、3年生が3階。
職員室は、1年生教室のすぐ隣にある。
トイレは各自階にある。
体育館や理科室、図書室などはない。
そのかわり、3階にある多目的室の様な場所で実験や体育を行う。

不便だとは感じない。
だって、毎日通っているしここが 私の居場所 でもあるから。

下駄箱のすぐそばにある木造階段を上り3階へと向かう途中。

「あっ・・白雪姉ちゃん!!」