「ざんねーん。今日のアンラッキーボーイズ、ガールズは
・・・水瓶座の人。
突然、変なことに巻き込まれてその人の代人になってしまい、
不運なことが起きるでしょう。」
ブゥゥー
占いをしている間に結構な時間がかかるので身支度をし
朝ごはんを作り今、占いを見ながら朝食をとって
少しのどが渇いたので、牛乳を飲んでたらまさかの最下位で牛乳を吐き出してしまった。
「・・うゥゥ。最悪。制服に着替えてなくてよかったぁ。」
なんか、意表突かれた。
まさか、さっきおばさんの悪口言ってたから?
そんなわけ・・・でも・・・
そう思っていると。
「残念でしたね。水瓶座の方今日はアンラッキーです。
ですが、赤色のアイテムを持っていれば大丈夫。
例え不幸なことが起きても赤色を見れば元気。元気。ですよ。」
なんか、殺意わいてくる・・
「でも、まさか今日が最下位だなんて思ってもいなかったな~
そういえば赤色のアイテムなんか持ってたっけ?」
そう考えながら朝食を食べ終え、学校に行く準備をしていると
「・・・あれっ、これ・・・赤じゃん。」
制服に着替えて黒いオーバーソックスを履こうとして下を向いた時
赤いなにかが床に落ちていた。
「・・・赤い・・ハンカチ?なんでこんなものが・・・」
買った覚えのない赤いハンカチ。
おばあちゃんが忘れてったのかな?使ったら後で洗って返せば大丈夫だよね。
おばあちゃんは老人ホームにいてときどきこの家に帰ってきて私の様子とかお土産買ってきたりするんだけど、それ以外私一人。
お母さんは、私を産んだときに死んでしまって他界。
お父さんは、生前お母さんに暴力などをふり今で言うDⅤをし、離婚。
だから、いつも一人。
皆に家族のことを言うと「可哀想」とか「苦労してるんだね」とか言われるけど
別に、そう感じたことはない。
冷たい奴って思われるけど、どうしようもない。
わからないんだから・・・そうゆう感情が・・・
「・・・・あっ!こんな暗い気持ちになってる場合じゃない。
どうしよう。学校遅れる!」
私は、赤いハンカチを自分のカバンに急いで入れ
2階を下り、玄関へと駆け足で向かった。
「・・・・よし。いってきまーす。」
靴をはき誰もいないはずの家に言う。
いつもの日課。
どうして、こうするのかわからない。
ただ、わかることは私の声が寂しく虚しいということだけ。
誰もいない・・・そう思いながら家を出る。
そして、朝、川木アナが言った言葉を思い出し
カバンから赤いハンカチを取り出した。
「赤色を見れば元気。元気。」
確かに、気持ちが楽になったかもしれない。
殺意わくなんて・・撤回しないとな・・・
「あれっ、でもどうして・・・私」
赤いハンカチ持ってんだろ。
