妖怪×人間


ルルルルル・・

うるさく鳴り響く時計の音を
イライラしながら止めた。

ただ今の時刻 6時30分
外は太陽の光で辺りを照らしてる。

「・・うーん。はぁぁ。
  もう6時かぁ・・・。」

少女はベットから起き、背伸びをした。
時計をしばし見、外の風景を見る。
太陽がカーテンの隙間を通り少女を照らしている。

「・・・眩し・・起きよっと。」

少女はベットから起き寝巻用のワンピースと長い白い髪を翻し
寝室を離れた。

少女の寝室は、2階あり1階にある茶の間へ行くためらせん状の木材階段を
目をこすりながらゆっくり下って行った。

バサーザー・・シュー

茶の間にあるカーテンをすべて開け太陽の光が差し込むようにする。
そして、テレビのリモコンをオンにし、いつも見てる生朝の番組を付け
日課である占いを見る。
別に、ここの番組の占いがよく当たるから見てるわけでもないし、
占いを信じてるわけでもないのだが、
自分の起きる時間とこの番組が始まる時間が同じであるのと
なぜか気になって見てしまうということでだんだんそうしてるうちに日課になってしまったのだ。

「では、さっそくいつものアレ。行きますか?」
「そうですね。真鍋アナ。では、一緒に呼んでみましょう。」
「「阿部先生~。川木アナ~。」」

そう元気よく呼び、いつもの占い師、阿部久美子と川木アナという人を呼ぶ。
ちなみに、川木アナという女性アナウンサーはこの番組のアイドル的存在であり
近頃は、若手女優として活動しているため                     この番組はつい最近まで低視聴率だったのが今ではとても視聴率の高い生朝の番組となっている。
そんな視聴率女王の傍にいる何か不思議なオーラをまとったおばさんが
占い師の阿部久美子だ。
頭に黒い布をかぶり口も薄い布で覆われ体も黒い服で覆われている
まるで、カラスの女王様みたいな感じの服装でいる。
しかし、この怪しげなおばさんはよく当たる占い師と有名で
この番組からオファーが来てこの場所にいるのだ。
だから、実力は少なからずあると思う。まぐれだと思うけど・・・・
ときどき私は思うことがあるこんな不気味なおばさんを
こんな爽やかな朝と隣にいる可愛いアナウンサーの隣にいさせて大丈夫なのだろうかと

そう思っているとおばさんが一瞬私を鋭く睨みつけた気がし体が震えた。
まさか・・・と冷や冷やしながらぼーとしていると、

「では、今日の占いどうぞ!」

川木アナがそういうと私は我に返り
そうだそうだと今日の占いを見た。